シネマガールズ 若手女優インタビュー２０人＆最新映画情報満載のシネマ情報誌！！ （双葉社スーパームック）

若手女優の映画情報を一冊に網羅。通にも納得の内容に新時代の到来を予感。 ** トレカ情報とグラビアでおなじみの「ガールズ」を刊行する双葉社から、その映画情報版と言うべきか、スクリーンで活躍中の若手女優を特集した「シネマガールズ」がこのたび登場です。表紙を飾るのは今や日本の映画界に欠かすことのできない存在と言ってもいい蒼井優さん。堂々巻頭16ページを割いてのグラビアとインタビューが掲載されていますが、若手女優の代表格ともいうべき風格も伝わってきます。これに続いて「天然コケッコー」が公開になった夏帆ちゃんも9ページで掲載。以下「阿波DANCE」の榮倉奈々ちゃんらのグラビアが続きます。また、若手女優を起用した秀作で日本映画界を引っ張る山下敦弘、行定勲両監督のインタビューもあります。データ集としても使い勝手がありそうなのが若手女優22人、169タイトルを採録した美少女映画DVD完全カタログのコーナーでしょう。横顔と作品がコンパクトかつ丁寧にまとめられています。付録DVDも付いて価格が980円とかなりお手ごろになっていることもあり、これだけの顔ぶれを擁したにしては一般的なグラビア誌と比べると紙質は抑えめです。これがかえって見た目の派手さに阿らない味わいを醸し出しているとも言えます。「セカチュー」や「スウィングガールズ」といった強いインパクトを持った作品から長澤まさみちゃんや上野樹里ちゃんらスターがどんどんブレイクした数年前から情勢は変化し、表紙にも「若手女優新時代到来」とあるように、玄人好みの作品に実力派の女優さんが出演するようにもなってきているようです。そのあたりも踏まえてか、今をときめく若手スターが一堂に会したムック、というきらびやかさよりは、映画通にも通用する側面が強いように思われる内容です。それだけ若手女優の人たちの実力のハードルも上がっているということなのでしょうし、映画が彼女たちの主戦場として完全に定着した証なのかもしれません。私たちファンにとっても喜ばしいことです。